ゲーム備忘録 PSvita - 一般限界オタクのゲーム備忘録

S評価

かの有名な「シュタインズ・ゲート」シリーズの大元である「科学アドベンチャー」シリーズの第一作目。そして家庭版初のノベルゲーで18禁(エロ無し)。これが世に広く出回ってないのはあまりの刺激の強さゆえかそれとも委員会の(ry

ノベルゲームの難易度としてはtrue以外は行きたい√のヒロインよりの選択をすれば√には入れるため難易度は低め。しかしこのゲームの本当の難易度ハイレベルなのはそこではないのだ……

まずこのゲーム、主人公が一昔前のキモオタ。hshsとかprprとか普通に使う系の。高校サボってMMORPGのトップランカー系の。(親という制約がないのはノベルゲーの宿命……)あとヘタレでキモイ。この主人公のキツさに耐えることから始まる。(ゲームクリア後はこのキモさが好きになること間違いなし！星来たんかわいいよ星来たん)

そしてそれを乗り越えた後は圧倒的なまでの孤独の連鎖。信じては裏切られ信じなくても裏切られ、何もしなくても裏切られ。とにかく主人公、ひいてはプレイヤーの脳をカオスにしてくる。鬱気味の時にやるとホントに人間不信になるかもなので注意。

そして常識や理性を徹底的に壊されていくさまをプレイヤーは体験することとなる。

最強の勇者がではない、ただのキモオタ高校生が、だ。だがそれこそがこのゲームの肝でもある。

もちろんこれだけがすべてじゃないよ！ちょっとえっちいシーンもあるよ！全部妄想だけど

このゲーム、様々なところに粗削りな部分や稚拙なところが目立つかもしれない。しかしそれも含めて主人公の恐怖をダイレクトにプレイヤーへと突き付ける手助けへとなっている。中二病患者、陰謀論者にはもちろんおすすめだが、いままで普通の作品しかプレイしてこなかった人におすすめしたい。このゲームは人の世界観をたやすく変えてしまう力がある。いい意味でも、悪い意味でも。